近年、縦型洗濯機が大型化してきていることに気づかれた方も多いかと思います。特に、全自動洗濯機と洗濯乾燥機の選択に迷っている方が多いのではないでしょうか。どちらが自分に合っているのかを見極めるためには、各製品の特徴を理解しておくことが大切です。実は、それを知るだけで、あなたにぴったりの洗濯機を簡単に見つけられることが多いのです。
そこで今回は、縦型洗濯機の選び方と、メーカーごとの特徴について詳しくお話ししていきます。
今日のテーマは「縦型洗濯機の選び方」と「メーカーごとの特徴」です。
まず、皆さんが洗濯機を選ぶ際に、具体的な商品が決まっていない場合がほとんどではないでしょうか。お店に足を運んだものの、特に容量や機能についての具体的なイメージがないまま、店員さんに勧められるままに商品を選んでしまうケースも多いかもしれません。しかし、その選び方だと、あなたにとって最適な洗濯機ではなく、店員さんの利益に繋がる商品を購入することになりかねません。
お店に行く前に、この動画を見ていただければ、洗濯機選びのポイントがしっかりと分かり、納得のいく選択ができるでしょう。それでは、早速ですが、縦型洗濯機の選び方についてお話しします。
1. 洗濯機の選び方
洗濯機を選ぶ際に最も重要な4つのポイントがあります。それは、洗濯容量、インバータ搭載の有無、衣類乾燥機能の必要性、そして本体の形状です。この4つを押さえておけば、ご家庭に最適な洗濯機を簡単に見つけられるでしょう。
1.1 洗濯容量
まず最初に考えるべきは、洗濯容量です。お客様に最初にお聞きするのも、この点です。特に、買い替えを検討されている方は、現在使用している洗濯機の容量を参考にされることが多いでしょう。ただし、ここで注意してほしいのが、洗濯機の容量が年々変わってきていることです。
多くの方が8~10年前に購入した洗濯機をお使いですが、その当時の洗濯槽と今のモデルでは、同じ容量でも実際のサイズ感が異なっています。現在の洗濯機の容量は、乾いた洗濯物の重量を基に考えられており、一人当たり1.5kgが目安とされています。ファミリーであれば8kg以上、単身者であれば7kg以下を基準にすると良いでしょう。また、毛布などの大物を自宅で洗う場合は、10kg以上の容量があると安心です。
1.2 インバータ搭載
次に考慮するのは、インバータ搭載か非搭載かです。インバータとは、洗濯機の運転をより効率的にコントロールするための装置です。具体的には、洗濯物の量や運転の状況に応じて回転数を調整するため、電力や水を節約し、運転音も静かになります。
たとえば、パナソニックのインバータ搭載モデルは、水の使用量が非搭載モデルと比べて約20%少なく、電力も半分近く削減できます。また、運転音もより静かで、洗濯時間も短縮されます。これらのメリットから、少しでも効率よく、静かな環境で洗濯を行いたい方には、インバータ搭載モデルを強くお勧めします。
1.3 衣類乾燥機能
続いて、衣類乾燥機能を使うかどうかも重要です。縦型洗濯機には、風乾燥とヒーター乾燥の2種類の乾燥方式があります。風乾燥は、送風によって水分を飛ばす方法で、タオルなど簡単に乾燥させたい場合に役立ちますが、完全に乾かすには限界があります。一方、ヒーター乾燥は、ドライヤーのように温風を使って衣類を乾燥させる方法で、よりしっかりと乾燥させたい場合に向いています。ただし、ヒーター乾燥は電気代が高く、衣類が傷みやすいというデメリットもあります。
衣類乾燥機能を使う場合は、どのように乾燥させたいかを事前に考えておくことで、後悔のない選択ができるでしょう。また、洗濯乾燥機を選ぶ際は、温水洗浄機能にも注目しましょう。温水洗浄を使うことで、皮脂汚れや黄ばみを水以上に効果的に落とし、臭いを抑えることができます。
1.4 本体形状
最後に、本体形状についても考慮する必要があります。特に注目すべきポイントは、糸くずフィルターの種類と操作部分の配置です。最近の洗濯機は、ケースタイプのフィルターが主流で、従来のネット式よりも耐久性が高く、交換の手間が省けます。また、パナソニックやアクアは、操作部分を奥に配置しているため、洗濯物の出し入れがしやすい設計となっています。
2. メーカー別の特徴
それでは、各メーカーの縦型洗濯機の特徴を見ていきましょう。ここでは、日立、パナソニック、東芝、シャープ、そしてアクアの5社について解説します。
2.1 日立
日立の洗濯機は、少ない水で高濃度洗剤液を使用し、しっかりと洗い上げる「つけおき洗浄」が特徴です。また、インバータ搭載モデルでは、衣類の傷みを抑える「ナイアガラビート洗浄」や、自動で洗濯槽を清潔に保つ「自動槽洗浄機能」が搭載されています。さらに、温水洗浄機能を使えば、衣類の黄ばみや臭いも効果的に除去できます。
2.2 パナソニック
パナソニックの特徴は、洗浄力を高める「ビッグウェーブ洗浄」です。特に、洗剤を細かく泡立てて汚れを落とす「泡洗浄」が有名で、衣類の奥までしっかりと洗浄成分が浸透します。さらに、専用の除菌コースもあり、スポーツウェアや部屋干しする衣類の臭い対策にも優れています。
2.3 東芝
東芝の洗濯機は、独自の「ウルトラファインバブル洗浄」が特徴です。非常に細かい泡を使って、繊維の奥まで洗剤成分を浸透させ、しっかりと汚れを落とします。また、抗菌水を使用した洗浄も可能で、においや菌の繁殖を抑える効果があります。
2.4 シャープ
シャープは「穴なし槽」が大きな特徴です。これにより、節水効果が高く、洗濯槽の裏側にカビや汚れが溜まりにくい設計となっています。さらに、強力な水流でしっかりと衣類を洗う「ドルフィンパルセーター」も搭載されており、洗浄力に優れています。
2.5 アクア
アクアの洗濯機は、価格帯が他メーカーに比べて抑えられている点
が魅力です。独自の「ジェルボール洗浄コース」も搭載されており、洗浄力が強いだけでなく、香り付け効果も高められます。また、大型洗濯機のラインナップも豊富で、予算を抑えながらも大容量の洗濯機を手に入れたい方におすすめです。
以上、縦型洗濯機の選び方とメーカー別の特徴をお伝えしました。この情報を基に、皆さんに最適な洗濯機選びのお手伝いができれば嬉しいです。次回もまた、役立つ家電情報をお届けしますので、ぜひご覧ください!
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